アンティーク調の手挽きミル。〈レビュー〉カリタ クラシックミル

Feb. 15, 2026

アンティーク調の手挽きミル。〈レビュー〉Kalitaクラシックミル

〈カリタ クラシックミル〉を購入したのは、7〜8年前のこと。いま公式サイトで販売されている現行モデルとは仕様が異なる、いわば“旧版”を使ってきた。クラシカルな佇まいに惹かれて手に取ったこのミルは、日々のコーヒー時間を支えてくれている。挽き目の調節は感覚頼りで、決して効率的とは言えないが、ゴリゴリと豆を挽く感触には手挽きならではの魅力がある。

今回は旧モデルのレビューを軸に、現行版との違いにも触れながら〈クラシックミル〉を紹介する。

photo&text : Rui Shibata

〈Kalita〉クラシックミル。外観からチェック

Kalitaクラシックミル(旧版)〈7,980円〉。現行版は公式サイトにて〈12,100円〉で販売されており、カラーラインナップは3色展開。
ドーム型のホッパーに木製の土台を組み合わせたクラシカルなデザイン。キッチンに置くだけで、インテリアとしても成立する佇まいだ。
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フタを開けると豆の投入口が現れる。旧モデルは最大で約40gほど投入可能。現行版では30g程度となっている。
粉受けは引き出し式。旧モデルでは最大約45gの粉を受けられるが、現行版ではこちらも30g程度となっている。
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クラシックミルの挽く性能と清掃方法

挽き目の調節は、ホッパー上部のネジとハンドルを外して行う。歯車のような形をした調節ネジを時計回りに回すと細かく、反時計回りに回すと粗くなる。
挽き目の目安となるメモリはないので、調節は使いながら感覚で行う形だ。挽き目が決まったらストッパーで固定し、ハンドルとネジを取り付ける。これで調節は完了。
実際に豆を挽いてみました。左から細挽き、中挽き、中粗挽きです。
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刃は鋳鉄製。現行版の場合はアルミニウム製になっている。なので、現行版とは粒度の均一性や挽き心地は違うと思う。
〈クラシックミル〉の分解にはペンチが必要だ。細かな部品もあるので紛失注意。
刃は取り出せないので、ブラシだけでなくブロアーがあると便利。
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〈クラシックミル〉実際に使ってみる。

ホッパーに豆を投入。今回はブラジルの中深煎りを15g。
ゴリゴリと、コーヒー豆が砕かれていく感触が手に伝わってくる。手挽きミルならではの心地よさですね。
粉受けは引き出し式。木製のため粉がやや残りやすく、使用後は掃除してあげたい。
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Feb. 15, 2026

アンティーク調の手挽きミル。〈レビュー〉Kalitaクラシックミル

〈カリタ クラシックミル〉を購入したのは、7〜8年前のこと。いま公式サイトで販売されている現行モデルとは仕様が異なる、いわば“旧版”を使ってきた。クラシカルな佇まいに惹かれて手に取ったこのミルは、日々のコーヒー時間を支えてくれている。挽き目の調節は感覚頼りで、決して効率的とは言えないが、ゴリゴリと豆を挽く感触には手挽きならではの魅力がある。

今回は旧モデルのレビューを軸に、現行版との違いにも触れながら〈クラシックミル〉を紹介する。

photo&text : Rui Shibata

〈Kalita〉クラシックミル。外観からチェック

私が〈クラシックミル〉を購入してから7〜8年ほど経過しているので、現在公式サイトで販売されているモデルとは、いくつか仕様が異なっている。刃の材質や容量などが刷新され、現行版としてアップデートされている一方で、私が使っている旧モデルと同仕様のものもAmazonなどでは流通しているようだ。

Kalitaクラシックミル(旧版)〈7,980円〉。現行版は公式サイトにて〈12,100円〉で販売されており、カラーラインナップは3色展開。
ドーム型のホッパーに木製の土台を組み合わせたクラシカルなデザイン。キッチンに置いておくだけで、インテリアとしても成立する佇まいだ。
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サイズはやや大きく、箱型の土台も相まって安定感は抜群。本体重量は約1.3kgあり、手に取るとしっかりとした重さが伝わってくる。一方で、外観の存在感に反して、一度に挽ける豆の量は多くない。あくまで1〜2杯分を丁寧に挽くためのミルだ。

フタを開けると豆の投入口が現れる。旧モデルは最大で約40gほど投入可能。現行版では30g程度となっている。
粉受けは引き出し式。旧モデルでは最大約45gの粉を受けられるが、現行版ではこちらも30g程度となっている。
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クラシックミルの挽く性能と清掃方法

さて、ここからはコーヒーグラインダーにとって最も大切な「挽く」性能について見ていく。挽き目はどれくらい均一なのか、調節の幅は十分か、そして実際に挽きやすいのか。

もちろん、見た目のデザインも無視できない。毎日のように手に触れるものだからこそ、気に入った道具を使うこと自体がコーヒーの時間を楽しくしてくれる。そのうえで、きちんと美味しいコーヒーを淹れられる性能が備わっているか。見た目と使い心地、その両方が噛み合っていることが大切だ。

挽き目の調節は、ホッパー上部のネジとハンドルを外して行う。歯車のような形をした調節ネジを時計回りに回すと細かく、反時計回りに回すと粗くなる。
挽き目の目安となるメモリはないので、調節は使いながら感覚で行う形だ。挽き目が決まったらストッパーで固定し、ハンドルとネジを取り付ける。これで調節は完了。
実際に豆を挽いてみた。左から細挽き、中挽き、中粗挽き。
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細挽きから中挽きにかけては、比較的きれいに揃っている印象。コーヒー抽出では中挽きや中細挽きを使う場面が多いので、このクオリティであれば十分に美味しいコーヒーは淹れられると思う。

一方で、挽き目を粗くするほど粒度のばらつきはやや目立ってくる。粗挽きを多用する人は、その点を頭に入れておきたい。

ここでひとつ気に留めてほしいのは、今回レビューしているのが旧版であるということ。現行モデルでは刃の素材が変更されているため、より安定している可能性はある。

刃は鋳鉄製。現行版の場合はアルミニウム製になっている。なので、現行版とは粒度の均一性や挽き心地は違うと思う。
〈クラシックミル〉の分解にはペンチが必要だ。細かな部品もあるので紛失注意。
刃は取り出せないので、ブラシだけでなくブロアーがあると便利。
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〈クラシックミル〉実際に使ってみる。

さて、実際に豆を挽いてみる。

本体は重さがあり、土台も大きいので安定感は十分。中煎りくらいなら、ハンドルも気持ちよく回せる。ただ、浅煎りになるとそれなりに力は必要だ。〈クラシックミル〉に限らず、手挽きミルの“宿命”のようなものですね。

ホッパーに豆を投入。今回はブラジルの中深煎りを15g。
ゴリゴリと、コーヒー豆が砕かれていく感触が手に伝わってくる。手挽きミルならではの心地よさですね。
粉受けは引き出し式。木製のため粉がやや残りやすく、使用後は掃除してあげたい。
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おうちでコーヒーを楽しむには、十分に美味しい一杯が淹れられる。クラシカルな見た目に惹かれて購入を検討する人にとっても、所有する喜びはきっと大きい。ただ、挽き目にメモリはなく、調節のたびに部品を外す必要がある。手軽さや再現性を重視する人にとってはマイナスポイントかな。

それでも、そのひと手間も含めて楽しめるなら〈クラシックミル〉は、長く付き合える一台になると思う。