【レビュー】Paragon(パラゴン)│コーヒーの個性を引き出すブリューイングデバイス

Mar. 05, 2026

【レビュー】Paragon(パラゴン)│コーヒーの個性を引き出すブリューイングデバイス

〈Paragon〉は、抽出したコーヒーを急冷するためのツール。ドリッパーからサーバーへと液体が落ちる、そのほんの一瞬にだけ介入する。

実は、コーヒーは抽出を終えた直後から空気との温度差によって一部の香りが抜けてしまう。とくに繊細で華やかな香りほど、その影響を受けやすいとされている。そうした「本来は感じられるはずだったフレーバー」を、できる限り液体の中に留めるために開発されたのが〈Paragon〉だ。

photo&text : Rui Shibata

Nucleus Paragon 〈19,800円〉

Nucleusのコーヒー器具〈Paragon〉

まずはドリップスタンドの組み立てから。六角レンチを使用する箇所が1つだけあります。あとは道具いらずで簡単に組み立て可能。
ホルダーを3つ取り付ける。ドリップスタンドはアルミニウム製でマットブラックの仕上げ。
受け皿のようなパーツを2つセットしてドリップスタンドが完成。
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上段にはドリッパーをセット。今回はorigamiドリッパーを使用します。
中段にはステンレス製のアイスロックをセット。下段は液受けとして機能するので、なにもセットしなくていい。これで抽出の準備が完了した。
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〈Paragon〉で実際にコーヒーを抽出してみる

コロンビアのゲイシャ。華やかで繊細、めちゃ美味い豆です。
冷凍庫でキンっキンに冷やしたアイスロックを準備。ホルダーの高さは自在に変更可能なので、ドリッパーに近づけてセットします。
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合計240gのお湯を注ぐレシピで、はじめの50gのお湯をアイスロックで冷やしました。その後の注湯では通常通り冷やさずにサーバーへと液を落としてゆきます。
アイスロックを外した際、液が垂れるので下段のホルダーを液受けとして使います。
味わい比較のために、〈Paragon〉を使用しないレシピも淹れてます。
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Mar. 05, 2026

【レビュー】Paragon(パラゴン)│コーヒーの個性を引き出すブリューイングデバイス

〈Paragon〉は、抽出したコーヒーを急冷するためのツール。ドリッパーからサーバーへと液体が落ちる、そのほんの一瞬にだけ介入する。

実は、コーヒーは抽出を終えた直後から空気との温度差によって一部の香りが抜けてしまう。とくに繊細で華やかな香りほど、その影響を受けやすいとされている。そうした「本来は感じられるはずだったフレーバー」を、できる限り液体の中に留めるために開発されたのが〈Paragon〉だ。

photo&text : Rui Shibata

Nucleus Paragon 〈19,800円〉

Nucleusのコーヒー器具〈Paragon〉

〈Paragon〉の発売が数年前に発表されたとき、とても気になったものの、コーヒーを抽出するために必須ではないことと、その価格を見て当時は購入を見送っていた。

今やっと触れる機会を得られたので、実際に使いながらその効果のほどを体験していきます。

まずはドリップスタンドの組み立てから。六角レンチを使用する箇所が1つだけあります。あとは道具いらずで簡単に組み立て可能。
ホルダーを3つ取り付ける。ドリップスタンドはアルミニウム製でマットブラックの仕上げ。
受け皿のようなパーツを2つセットしてドリップスタンドが完成。
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先述したように、〈Paragon〉は抽出液を即時冷却するためのツールだ。
ドリップスタンドには3つのホルダーが備えられている。上段はドリッパー用。中段は抽出液を急冷するためのアイスロック用。そして下段が液受け用のホルダーだ。

上段にはドリッパーをセット。今回はorigamiドリッパーを使用します。
中段にはステンレス製のアイスロックをセット。下段は液受けとして機能するので、なにもセットしなくていい。これで抽出の準備が完了した。
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アイスロックにしっかりと抽出液を当てることで〈Paragon〉の効果が発揮される。そのため、ドリッパーは抽出液が一点に集まりやすい円錐形のものが向いている。

〈Paragon〉で実際にコーヒーを抽出してみる

パラゴンを使用して抽出。味わいにどんな変化が生まれるのかを試してみます。

どうやら、浅煎りや中煎り程度の焙煎度がパラゴンには適しているとの情報だったので、それに従っていざ…。

コロンビアのゲイシャ。華やかで繊細、めちゃ美味い豆です。
冷凍庫でキンっキンに冷やしたアイスロックを準備。ホルダーの高さは自在に変更可能なので、ドリッパーに近づけてセットします。
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抽出中にどれくらいアイスロックに当てて冷やすかによっても、テイストに違いが出るようです。ただ、抽出後半までアイスロックに当て続けてしまうと、好ましくない成分まで強調してしまうのでいい塩梅を見つける必要がありそう。それに、アイスロックに当て続けると出来上がりの温度も低くなる点に注意ですね。

合計240gのお湯を注ぐレシピで、はじめの50gのお湯をアイスロックで冷やしました。その後の注湯では通常通り冷やさずにサーバーへと液を落としてゆきます。
アイスロックを外した際、液が垂れるので下段のホルダーを液受けとして使います。
味わい比較のために、〈Paragon〉を使用しないレシピも淹れてます。
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さて、味わいの違いですが質感に違いが出たかなと。しっとりしたというか、とろみがついたように感じます。それに伴って甘さが増したような印象です。

何度かアイスロックを外すタイミングを変えて抽出してみましたが、たしかに味わいは変わっていたし、アイスロックをひっぱりすぎるとネガティブな味わいを感じるコーヒーになることもありました。豆の種類によってテイストの変化の仕方も変わるから、試行錯誤が必要そうです。

使い方には少しコツがいるものの、コーヒーのフレーバーをより楽しみたい人にとっては面白い器具だと思う。気軽に購入できる価格ではないけれど、コーヒーラバーとしては試してみたくなる魅力が詰まった器具でした。