レビュー。Nuttii ポータブルコーヒーグラインダー『Grinding OX PRO』

Coffee Tools – 周辺器具 | 2025.11.05

Nuttii ポータブルコーヒーグラインダー
『Grinding OX PRO 』レビュー。


コーヒー愛好家たちにより2022年に創設されたコーヒーブランド「Nuttii」。

私自身、仕事でもプライベートでも愛用しているプロダクト「Timemore」のサポートを受けているブランドでもある。

今回はポータブルコーヒーグラインダーをご提供いただいたので、レビューを。

エスプレッソからフレンチプレスまで幅広く対応したグラインドサイズ、小型でコードレス、静音駆動などなど、個人的には自宅でも外出先でも愛用できるグラインダーだなと。

日本では2025年10月上旬に発売したばかり。

いい点から気になる点まで詳細にレビューしていきます。

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Nuttii – Grinding OX PRO 外観からチェック

仕事柄、様々なコーヒー器具に触れているのですが、Nuttiiブランドは初めまして。

箱から製品を取り出した時の第一印象は「ずっしりとしていて重厚感があるな。」でした。

ボディはアルミ合金製。背面にはストラップが付いてます。
ボディはアルミ合金製。背面にはストラップが付いてます。

持ち運びを考えると軽量な方がありがたいけど、そこは外観クオリティとのトレードオフかな。

〇でグラインド始動。×で停止。
〇でグラインド始動。×で停止。
背面にType-C充電ポート。USB Type-Cケーブルが付属してます。
背面にType-C充電ポート。USB Type-Cケーブルが付属してます。

デザインはシンプルに駆動操作のボタン2つとバッテリー残量や動作を知らせるライトのみ。

裏側には充電ポートがあって、ブランドロゴ入りシリコンで隠されてますね。

ポータブルグラインダー、ということで気になるのはバッテリーの持ち時間。

販売サイトでは「フル充電でエスプレッソ約5回、ハンドドリップで約50回分の抽出が可能」ということでした。

私もOX PROをいただいてから1日に2-4回ほど使用していますが、頻繁に充電が必要なことはないですね。

このペースの使用なら1週間に1度くらい充電していれば問題ないと思います。

グラインダーの細部・性能を見る

さて、本題はここから。

コーヒーの味わいはグラインダーの性能(均一に挽けるか、微粉が少ないか等)に大きく左右される。

外観のクオリティや扱いやすさがどれほど優れていても、グラインダーを選ぶ際には必ずチェックしたいポイント。

つまみを回すことで挽き目を調節できる。
つまみを回すことで挽き目を調節できる。

つまみを回すごとに「カチッ」となる。それでクリック数をカウントします。

抽出方法ごとの目安となるクリック数も記載されているの、とてもありがたい。

OX PROは16段階の調節が可能になっています。(16クリック以上も使用できます)

あくまで「目安」なので、抽出条件に合わせて自由に挽いて問題ないです。

挽き目クリック数カード(正方形画像・余白あり・スコープ済み)

エスプレッソ

エスプレッソ用 極細挽き
0〜3 クリック

モカポット

モカポット用 細挽き
4〜5 クリック

ペーパードリップ

ドリップ用 中挽き
7〜12 クリック

フレンチプレス

フレンチプレス用 粗挽き
12〜16 クリック

近年、数多くのコーヒーミルが登場していますが、正直なところ粒度(粒の大きさ)の微調整幅は小さいかなと思います。

OX PROは販売価格19,800円。

同価格帯であれば30クリック以上で調節可能なものや無段階調節ができるものが出ていますからね。

粒度のみに焦点を当てた時、微調節は難しそうです。

とはいえ、粒度以外にもコーヒーの味わいを変化させる要素はたくさんあります。

先述したコーヒーミルの性能(均一に挽けるか、微粉が少ないか)もその一例。

粒度があまりにも揃っていなければ、味わいの再現性や狙った味を引き出す難易度が上がります。

ミル選びにおいてとっても大事な部分です。

粒度の均一性、どうでしょうか、、

なかなかきれいに揃っているのでは?と私は思います。

実際、粒度に関してはレーザー粒度分析の結果が公式サイトに掲載されていまして、その実力が証明されています。

そして粒度の均一性に貢献している内部構造は、分解するとよくわかります。

つまみを反時計回りに回し続けることで分解できる。
刃は440ステンレス、38mm六角刃。
つまみを反時計回りに回し続けることで分解できる。
刃は440ステンレス、38mm六角刃。
ブラシは付属品です。
ブラシは付属品です。

分解は簡単だし部品数も少ないので、メンテナンスの手間はそれほどかからず。

ポータブルということも相まって、扱いやすいグラインダーだと思います。

製品仕様

ブランド
Nuttii
名称
Grinding OX PRO
カラー
ブラック
材質
アルミ合金+ADC3+シリコン
重量
850g
最大容量
豆タンク : 60g 粉受け : 40g
サイズ
直径75 × 高さ188 (mm)
バッテリー
1,600mAh 8.5Wh

Grinding OX PROの使い方。挽き方から抽出まで。

極細挽きから粗挽きまで幅広く対応、というのがOX PROの特徴の1つ。

特にエスプレッソ抽出が問題なく可能なのか、個人的に気になってました。

私、自宅ではFlairというマニュアルエスプレッソを愛用していまして、OX PROがポータブルなこともあってエスプレッソ挽きが可能であれば一緒にアウトドアでも使えそうだなと。

そこに期待してました。

それではさっそく。

豆の投入量は最大60g、粉受けは40gほど。
豆の投入量は最大60g、粉受けは40gほど。

豆投入部の仕切りなんですが、上部に取り付けられていて横幅も広いので豆が挟まったり跳ねてしまうことが何度かありまして、、、

豆は少し入れにくいかな、と。丁寧に投入すればいいだけなんですけども。

あとは〇ボタンを押して駆動、挽き終わったら×を押してグラインド完了です。

ちなみに、×を押さなくても挽き終わり後15秒で自動停止する仕組みです。

駆動音は平均63dB。人の会話と同じくらい。
駆動音は平均63dB。
人の会話と同じくらい。

低速回転なので据え置き型のグラインダーと比較すると時間がかかります。

豆の種類や投入量で変わりますが、1杯分のハンドドリップの挽き目で30-40秒ほどかなと。

駆動音はかなり静かなほうだと思います。

Flairでエスプレッソを抽出。
極細挽き : 0クリック 浅煎り豆 : 14g
Flairでエスプレッソを抽出。
極細挽き : 0クリック 浅煎り豆 : 14g
スケール:Geo-C Portable Coffee Scale PRO
スケール:Geo-C Portable Coffee Scale PRO

とろっとしたエスプレッソ、できました!

ポータブルで極細挽きが可能となると、マニュアルエスプレッソの遊びが捗りますね。

クリック数の幅は少ないのでその辺りの調節が難しいですが、粉量で何とかする感じかな。

ポータブルグラインダーとして、挽き目のレンジ、性能ともに十分すぎるかなと。

自宅でも外出先でも十分に活躍してくれるグラインダーだと、私は思います。

以上、参考になれば嬉しいです。

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