

Coffee – コーヒー豆 | 2025.06.27
コーヒー豆の保存方法|常温・冷凍の使い分けと美味しさを守るコツ
コーヒー豆の保存方法、どうしてますか?
「常温でいいのかな?」「いや、冷蔵の方がいい?」「やっぱり冷凍?」と、情報がたくさんあって迷ってしまう今日この頃。
コーヒーは嗜好品だから、「これが正解!」というたった一つの保存法があるわけではないことがより難しくしてる。
でも、私自身、数年間コーヒーの仕事に携わる中で「これなら大丈夫」という目安はなんとなく見えてきました。
この記事では、コーヒー豆の保存方法(常温・冷凍の使い分け)や保存期間の目安、冷凍保存の注意点まで書いてます。
ぜひ最後まで読んで、あなたに合った保存方法を見つけてください。
コーヒー豆の風味を守る4つのポイント


コーヒー豆の風味の劣化要素は主に4つ。
酸素
焙煎後のコーヒー豆が酸素に触れると、酸化(酸敗) が進み、香りの変化や pH が低下し風味が劣化します。
対策: 密閉容器で空気を遮断
水分
水分と反応すると 加水分解 が進み、pH が低下して酸味が強く感じられます。
対策: 密閉保存+低温保存
光
光は酸化を促進し、香味の劣化や pH の低下を招きます。
対策: 遮光容器または冷暗所で保存
温度
高温は酸化や加水分解の進行を早め、嫌な酸味や香味の劣化を引き起こします。
対策: 冷暗所で保存
これら4つの要素を意識して保存すればコーヒー豆の風味の劣化を抑えることができます。
ただし、あくまで「抑える」です。完全に風味の劣化を止めることはできません。
一番の保存方法は「少量ずつ購入し、鮮度が高いうちに飲み切る」ことだと思います。
おすすめの保存方法は?常温と冷凍の使い分けについて


保存方法は先述した通りの対策をとれば問題なし。
密閉もしくは気密状態で冷暗所にて保存すれば問題ないでしょう。
気になるのは、保存時の温度だと思います。
つまりは常温が良いのか、冷蔵か冷凍か。
これは、購入した際のコーヒー豆の状態と飲み切るまでの期間で使い分けることをおすすめします。
焙煎後3週間以内の場合
焙煎後3週間程度であれば、密閉容器に入れて冷暗所(常温)で保存すれば十分です。
短期間なら風味の変化も悪いものではなく、むしろ香味の変化を感じ取ってコーヒーを楽しめます。
ただし、日数が経ちすぎると「劣化」と呼ばれる良くない変化が目立ち始めるので注意しましょう。
焙煎後1ヵ月以上の場合
焙煎後1ヵ月以上が経つと、どうしても劣化が進むため冷凍保存をおすすめします。
冷凍することで劣化のスピードを抑えられます。
ちなみに豆は水分含有量が低いため、冷凍してもカチコチにはならず、そのまま抽出できます。
冷凍保存なら3ヵ月ほど風味を保つことができます。
豆の種類や焙煎機の種類、焙煎の仕方によっては1ヵ月ほど経って「香りが立ってめちゃくちゃ美味しいな。」って感じる豆もあるから一概には言えないけど、これくらいの期間を目安に使い分ければいいと思います。
ちなみに、粉の状態で購入する場合は購入後すぐに冷凍庫で保存することをおすすめします。
豆の状態と比べて劣化スピードがとても速いので。
冷凍庫で保存する際の注意点
- 必ず密閉・気密状態で保存すること
庫内の臭いを吸収し、不味いコーヒーになる恐れがあります。 - 取り出して使うときも注意
冷えた豆が温かく湿った空気に触れると吸湿し、劣化が進みます。小分けにして冷凍する、もしくは使う分だけ素早く取り出してすぐに戻すようにしましょう。
と、これらのことを意識して保存、コーヒーを楽しめば問題なし。
ぜひ実践してみてください。
それでは。