Coffee Tools – 抽出器具 | 2024.11.21
【レビュー】1分以内の急速抽出。『SteepShot(スティープショット)』
コーヒーの抽出器具は多様化していて、様々な形状を目にするけど今回紹介する「Steep Shot(スティープショット)」もまた抽出器具とは思えないシルエット。
コーヒー粉とお湯を注いで1分もしないうちに完成するというから手軽さもピカイチ。
その手軽さから、アウトドアでも使いやすそう。
外観から使い方、レシピを共有するのでよければ。
ノルウェー発『Steep Shot』急速抽出を可能にするコーヒー器具
筒状のタンブラーを思わせるシルエット。
ステンレス製のボトルに金属メッシュ付きのフタで構成されている。
細かく分けると8つほどのパーツに分けられるんだけど、実際に使っていく際に触れるのは5、6個のパーツくらいかな。
ちなみにSteep Shotには金属フィルターが付属している。
ただ、ペーパーフィルターを使うこともできる。(エアロプレスと同サイズ)
味わいが変わるから好み次第。
取り付けは簡単。フィルター部分のパーツを重ねていくだけ。
凹凸があるからそれを目印に。
あとは粉とお湯を入れてふたをしっかり締めるだけで抽出できるという手軽さ。
サイズがあるから一度にたくさんのコーヒーを抽出できるように思うけど、最大でお湯の量は250gまでかなと。
だから一人分の抽出までかな。
これはスティープショットの抽出原理によるもので、「お湯による蒸気発生、内部圧力によってコーヒーを抽出する」というもの。
だから、スティープショットを使用するうえで守るべきルールは、、、
- 蒸気がたまるスペースを確保すること(お湯を入れすぎないこと)
- 90℃以上のお湯を使用すること
あとは、お湯を注ぐときに粉とお湯がしっかり混ざるように、細口のケトルではなく勢いよく注げるケトルの方がいいかも。
実際に抽出してみる
何はともあれ、実際に淹れてみるのが器具を理解するうえで一番身になる。
ということでさっそく。
材料
コーヒー豆 | 14g |
お湯 | 200g |
Steep Shotによる抽出は説明書や抽出原理を見る限り、温度がとても重要なので予熱を行っておく。
付属の説明書には予熱の工程は記載されていないからお好みでどうぞ。
中細挽きにしたコーヒー14gと90℃以上のお湯200gをボトルへ投入。粉全体にお湯がいきわたるよう勢いよく注ぐ。
お湯の温度は浅煎りなら高温、深煎りなら低温で淹れることが多いかな。
しっかり密閉しないと内圧がかからないので気を付けて。フタだけでなくキャップ部分も締まっていることを確認。もしどちらか一方でもふたが開いていると圧力がかからず未抽出になる。
説明書によると、逆さ状態におくことで微粉がフィルターから離れて目詰まりを防ぐ効果があるとのこと。
「ブシャー!!」と勢いよくコーヒーが抽出される。想像以上に勢いが強いから注意。
口径の広いサーバーを使うのがおすすめ。
金属フィルターのため、抽出液はフレンチプレスと同じような濁りが見られる。味は好みの問題かな。金属フィルターだからこそ抽出される風味やオイル。そこを楽しむもよし、フィルターをペーパーに変えてクリーンなカップを楽しむもよし。
ちなみに金属フィルターの場合は微粉が多少カップに落ちる。苦手ならペーパーの方がいいかな。
お好みでどうぞ。
公式サイトにはいくつかのコーヒーショップがレシピを共有していたんだけど、基本的には30-60秒以内の抽出時間でお湯量が200-250gほど。コーヒー豆の量や挽き目、お湯の量や温度、抽出時間などいろいろと試してみて自分好みなレシピを見つけてほしい。
レシピを変更すると内圧にも変化があるだろうから調整は難しいかも?
とにかく試して飲んで、トライアンドエラーが手っ取り早そうかな、、、
最後に少し、後片付けの話を。
抽出方法から想像できる通り、ボトルに直接コーヒー粉を入れる。だから後片付けはちょっと面倒。
ボトル内部、フィルター部分やその隙間に粉が張り付く。
次も美味しいコーヒーを抽出するためには、粉を落として油分をしっかり洗浄して清潔に保つことが大事。
食器用洗剤とスポンジできれいにすれば良し。
ちなみに、連続抽出するなら粉を捨ててゆすいだ後、コーヒーを抽出する要領でお湯のみを入れて排出すればある程度きれいにできる。
それでは!